2019年、量子コンピューターが日本に初上陸。年内にはスパコンの進化を「超越」する力を手に入れる。コンピューターの歴史が大きく変わる転換点を、我々は間もなく目撃する。

カナダのDウエーブ・システムズの量子コンピューター

 2019年、カナダのベンチャー企業、Dウエーブ・システムズの量子コンピューターが日本に初上陸する。本誌取材に対し、複数の関係者が明かした。

 東京工業大学と東北大学が共同研究センターを作る。複数の民間企業が参加し、利用料金を負担する見込みだ。これまでは北米に設置した機械を、クラウド経由で利用していた。日本企業が量子コンピューターをフル活用する時代が、ついに始まることになる。

 それに先立つ今年、量子コンピューターは大きな転換点を迎える。「過去数カ月でソフトウエアが目覚ましく進歩した。18年中には約束通り“量子超越性”を実現できるだろう。私は極めて楽観的だ」。米グーグルで13年から「量子人工知能研究所」を率いる研究者、ハルトムート・ネヴェン氏はそう語る。