郊外型で成長してきた家具最大手のニトリが、ついに東京・銀座に打って出た。人口減少に加えて近づくデフレの終焉が、小売り・外食企業を都心進出へと駆り立てる。成長を支えてきた郊外店の将来に影が差し、過去の勝ちパターンは崩壊しつつある。だが、競合相手がひしめく都心部の攻略は、一朝一夕ではいかない。高い賃料や複雑な顧客層など、乗り越えるべきハードルは多い。さらに、攻め入った先の都心も、今後10年で一気に高齢化が進む。都心は、企業の成長をけん引する「ラストリゾート」なのか。日本経済の底力を試す、壮大な実験が始まった。

(河野 紀子、須永 太一朗、武田 安恵、杉原 淳一、大竹 剛)

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日経ビジネス2015年7月13日号 24~25ページより目次