出光と創業家の対立は、合併反対から海外投資の失敗まで、経営問題に飛び火している。生き残り策を企業合併に求め続けた末路は、「経営なき経営」と薄利体質の固定化だった。

ベトナム、タインホア省に建設されたニソン製油所。出光興産などが手掛ける最新の製油所だが、稼働の遅れが明らかとなった(写真=宮下 良成)

 6月29日の出光興産の株主総会を前に、再び創業家と会社側の攻防戦が表面化した。

 総会が近づく5日、創業家の代理人弁護士がマスコミの前に姿を現した。

 「会社が挙げた取締役候補5人の選任に反対する」