電動化が促す次世代モビリティー開発競争。その先陣を切るのはEV(電気自動車)だ。とりわけ台頭著しいのが、中国の新興ベンチャー。ガソリン車での実績なんていらない。そう、彼らこそ旧来の産業ピラミッドの破壊者だ。
上の写真を見ていただきたい。流線形を帯びたその青色のクルマは今にもエンジン音をとどろかせながら走り出しそうだ。実際、このクルマは速い。最高時速は313km。だが、エンジン音が聞こえることはない。電気で走るEV(電気自動車)だからだ。
ここは中国・上海にあるEVベンチャー、蔚来汽車(NextEV)〔動画参照〕の本社。「世界最速のEVから世界最速の市販車になったところだよ」。5月下旬、記者を出迎えた広報担当者が誇らしげに紹介したそのクルマこそ、同社が予約販売を始めたばかりのEVスポーツカー「EP9」だった。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り4356文字 / 全文文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「特集 「空飛ぶクルマ」の衝撃」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?