電動化が促す次世代モビリティー開発競争。その先陣を切るのはEV(電気自動車)だ。とりわけ台頭著しいのが、中国の新興ベンチャー。ガソリン車での実績なんていらない。そう、彼らこそ旧来の産業ピラミッドの破壊者だ。

スポーツカー開発の聖地として知られるサーキット「ニュルブルクリンク」で最速タイムをたたき出したEV「EP9」。手掛けるのは創業2年半のベンチャー、蔚来汽車だ(写真=町川 秀人)

 上の写真を見ていただきたい。流線形を帯びたその青色のクルマは今にもエンジン音をとどろかせながら走り出しそうだ。実際、このクルマは速い。最高時速は313km。だが、エンジン音が聞こえることはない。電気で走るEV(電気自動車)だからだ。

 ここは中国・上海にあるEVベンチャー、蔚来汽車(NextEV)〔動画参照〕の本社。「世界最速のEVから世界最速の市販車になったところだよ」。5月下旬、記者を出迎えた広報担当者が誇らしげに紹介したそのクルマこそ、同社が予約販売を始めたばかりのEVスポーツカー「EP9」だった。

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