100年以上、モビリティー社会の主役に立ち続けてきた自動車。人々の移動範囲を飛躍的に広げ、経済を効率よく回す立役者だった。その姿が今、大きく変わろうとしている。きっかけは電動化技術。電池とモーターで動くEV（電気自動車）だけではない。「空飛ぶクルマ」の登場すら現実味を帯びる。部品が変われば、ガソリン車メーカーを頂点とする産業ピラミッドも揺らぐ。大転換期を迎えたモビリティー産業。その衝撃の波を追う。

（池松 由香、寺岡 篤志、山崎 良兵、ロンドン支局 蛯谷 敏）

PART1、Part2には文中に登場した「空飛ぶクルマ」などの動画のリンクをもうけていますので、是非ご覧ください。

CONTENTS

PART 1
グーグル創業者、エアバス、トヨタも
始まった「空中戦」ヒト、モノ、カネが殺到

PART 2
規格外のEVベンチャー、日本を猛追する部品メーカー
産業ピラミッドが崩壊、震源地は中国

PART 3
先手を打つ日本企業
混沌の先にある商機 磨いた技は必ず生きる

PART 4
ホンダ創業者、本田宗一郎氏の精神を思い出せ
「やってもせんに。とべ！」


日経ビジネス2017年6月12日号 26～27ページより目次