「手を打つのが遅すぎる」──。故・小倉昌男氏と共に宅急便を育ててきたヤマト運輸元会長の都築氏は、サービス後退を招いた事態に警鐘を鳴らす。物流サービスの市場を作り出してきた優良企業は新たな成長路線を描けるのか

 「君たちは、恥ずかしいと思わないのか」。サービス残業の問題が報道された後、ヤマトの現経営陣に対し、見通しの甘さを厳しく指摘した人物がいる。

 ヤマト運輸3代目社長、都築幹彦氏、88歳。創業者・小倉康臣氏の薫陶を受け、30歳で営業課長に就任。そのときの営業部長が、4歳年上の小倉昌男氏だった。以後、都築氏は「どん底」といわれた会社の苦境の中、昌男氏と共に宅急便の開発を手掛け、世界でも稀有な極めて利便性の高い物流サービスに育て上げた。気難しいと言われた昌男氏にも正面から意見を言ってきた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り3452文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

世界の頭脳に学ぶウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「特集 ヤマトの誤算」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。