年間1兆個ものセンサーが生産される「トリリオンセンサー」の時代。IoT(モノのインターネット)の進展によって、あらゆるデータが手に入るようになった。株式や通貨のように、取引所を介して流通させる構想も進んでいる。ヒト、モノ、カネに並び、データが企業の資本になる時代がやってきたのだ。新時代の到来は、ビジネスを生む勝機でもある。押し寄せる波にうまく乗るのか、のみ込まれるのか。勝敗を分けるのは、成長に役立つデータを的確に選ぶ「調達力」だ。

(池松 由香、河野 紀子、島津 翔、寺岡 篤志、シリコンバレー支局 中田 敦、熊野 信一郎)

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日経ビジネス2016年5月23日号 24~25ページより目次