大手外食チェーンが総崩れだ。業界は3年連続で客数が減少し、店舗の閉鎖が相次ぐ。単に消費低迷が理由なのではなく、半世紀続いた事業モデル自体が、時代に取り残されつつある。これまでの強みだった、均一メニューによる安心感、大量一括仕入れによるコスト低減、マニュアルで標準化された接客などが、ことごとく裏目に出て、消費者離れを招いている。対照的に街場の繁盛店にこそ、大企業となったチェーンが失った創業者のパワーがみなぎる。過去の成功体験を否定して再出発できたチェーンだけが生き残りの資格を得る。

(河野 紀子、武田 安恵、須永 太一朗、水野 孝彦)

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日経ビジネス2016年5月16日号 26~27ページより目次