市場の成熟が進む中、ヒット商品開発のための多くの手法が色あせてきた。だが「面倒がる消費者」が今後主流になるなら、ヒット商品開発は難行苦行ではなくなる。本誌が提唱する新ヒットの方程式は単純明快。何でもいい、隠れた面倒を探し出せ──だ。

きっかけは2016年夏、東京・渋谷で1人の青年が外国人旅行客に偶然声を掛けられたことだった。「荷物を預けられる場所を知らないか」
猛暑の中、大きなスーツケースを抱え途方に暮れていた旅行客に同情した青年は一緒にコインロッカーを探した。が、駅周辺のロッカーはどれも満杯。結局、大型サイズの空きロッカーを探し出すのに40分を要した。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り6052文字 / 全文文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「特集 「面倒くさい」を狙い撃て」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?