大手ブランドを中小が侵食
看板商品をグローバルブランドに対抗できるほどによみがえらせた

 「ブランドレス」というEC(電子商取引)スタートアップが、昨年7月のサービス開始以来、米国でファンを増やしている。コアの利用者はミレニアル世代で、特にマスブランド嫌いの消費者だ。業績は非公表だが、共同創業者ティナ・シャーキー氏によれば、フェイスブックなどのSNS(交流サイト)で約75万人のファンを獲得している。

 複雑なサプライチェーンや広告宣伝費など、大量生産を支えるためにマスブランドが抱えるコストを、シャーキー氏は「ブランド税」として切り捨てた。その結果、マスブランドよりコストを平均で約4割抑えられているという。

 日用品や食品など250点を超える商品の価格は一律3ドル(約330円)。ほぼ全てがNon-GMO(非遺伝子組み換え食品)だったり、米環境保護庁(EPA)の認証を得ていたりする。「ミレニアル世代の8割近くは、親が使っていた商品を使いたくないと考えている」とシャーキー氏。化学調味料を多用し、環境破壊の片棒も担いできたとのイメージがあるマスブランドに共感しない、ミレニアル世代の心を捉えた。