日本で働く外国人は今年、初めて100万人の大台を超える可能性が高い。自動車、建設、小売り…。外国人の働き手なくして日本経済は成り立たない。ただ、付け焼き刃で進めてきた単純労働力としての外国人確保は限界が近づく。移民とともに新たな価値を生み出す発想が、これからの日本企業には不可欠だ。大量に難民が流入する欧州では、企業が既に動き始めた。戦略的に外国人を受け入れ、多様性を新たな力とする「移民(イミ)ノミクス」。それこそが、人口減が続く中でも企業が成長を続けるための条件だ。

(佐藤 浩実=日本経済新聞企業報道部、宗像 誠之、ロンドン支局 蛯谷 敏、熊野 信一郎)

日本で働く外国人は90万人を突破した
●外国人労働者数の推移
出所:厚生労働省「外国人雇用状況」(各年とも10月末時点の値)
日本の人口の将来推計
出所:国立社会保障・人口問題研究所(出生、死亡ともに中位のシナリオ)
移民とは
国際連合の定義では「生まれた国、あるいは市民権のある国の外に移動し、1年以上滞在している人」。難民や留学生を含み、必ずしも定住を目的としていない。日本で「外国人労働者」と呼ばれる人の多くは、移民だと言える。

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日経ビジネス2016年4月4日号 24~25ページより目次