残業が発生するのは、能力と仕事量にミスマッチがあるからだ。管理職が部下の適性や仕事の状況を把握し、正しくマネジメントできているのか。上司の管理能力を高める研修を実施し、働き方改革と生産性向上の両立を目指す。

<span class="fontBold">独自マネジメントで技術者を“転身”させ、新事業開発を進める櫻田国士・開発第1部長(中央)と冷却ファンの試作品(右下写真)</span>(写真=大亀 京助)
独自マネジメントで技術者を“転身”させ、新事業開発を進める櫻田国士・開発第1部長(中央)と冷却ファンの試作品(右下写真)(写真=大亀 京助)

 「試作品に対する顧客の反応はどうだった?」

 「やはり高い回転数に対するニーズは強いですね」

 京都市南区の日本電産本社5階。ハードディスク用モーターを柱とする精密小型モータ事業本部のフロアの一画で、数人の男たちが額を寄せ合っていた。意見を交わしていたのは、櫻田国士・開発第1部長と部下の森下裕司・課長代理らだった。

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この記事はシリーズ「特集 日本電産 真の働き方改革」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。