「元日以外、仕事は休まない」。こう公言してきた男が豹変した。一代で世界を代表するモーターメーカーを築いた永守重信・日本電産社長。自他共に認めるハードワーカーが今、目指している目標は、「2020年度に残業ゼロ」だ。長時間労働が代名詞だった日本で、官民挙げての働き方改革が広がる中、何事も徹底して取り組む永守氏はどうやってこの目標を達成しようとしているのか。
(主任編集委員 田村 賢司、庄司 容子)
CONTENTS
PART1
なぜカリスマ経営者は「変心」したのか
働き方改革は競争力
PART2
ムダな仕事をあぶり出せ
会議の手間は半減 「100件営業」も達成
PART3
ロボット、ムダ取り、IoTまで総動員
残業は種から潰せ 原因は工場にあり