日本の農業が歴史的転換点を迎えている。日本を含むTPP(環太平洋経済連携協定)参加12カ国が2016年2月に協定に署名。4月から承認案などが国会審議入りし、2017年以降にも発効する見通しだからだ。日本の農業界はついに、世界の農林水産物と真正面から競う新時代に突入することになった。「TPP参加で日本の農業は大打撃を受ける」。そう悲観する関係者は少なくない。だが、本当にそうなのか。日本には、世界の中で優れた実力を持つ農林水産物が数多くある。古い農政の下、放置されてきた諸問題にも本格的にメスが入り始めた。日本の農業は十分世界と戦う力を持つ──。それを実証する。
(編集委員 安藤 毅、清水 崇史、鵜飼 秀徳、西 雄大、須永 太一朗)
CONTENTS
PART1
自民党農林部会長 小泉進次郎氏
日本農業は物凄く伸びしろがある
PART2
今夜の接待の薀蓄(うんちく)にも使える
発表! 世界と戦う「農産物ジャパン」