あなたの同僚が会社に隠れて副業をしている─。そんな“闇副業”が広がっている。だが「闇」はいずれ終わる。技術の進化と働き方改革が、あなたを副業の世界にいざなう。

福島さん(仮名)はクラウドファンディングを活用し「バタフライボード」を製品化した(写真=竹井 俊晴)

 会議などで使われるホワイトボードをA4サイズにして持ち運べるようにしたら、便利なのではないか──。

 福島さん(仮名、46歳)は5年ほど前、勤めていた海外家電メーカーの販売代理店で取引先と打ち合わせをしていた時に、そんなアイデアを思い付いた。オフィスではなく街中のカフェで打ち合わせをすることが多く、ホワイトボードが使えないことに不便さを感じていた。そのちょっとした不満が、福島さんを「副業」の世界に誘い込んだ。

 試行錯誤を重ね、小さなホワイトボードを磁石でつなぎ合わせ、広げて使える構造を考案。「これは自分以外にも使いたいと思ってくれる人がいるはず」と、文具メーカーの下請け工場を何社も訪れ、製造委託先を確保した。