3月12日、道路交通法が改正される。相次ぐ高齢者による自動車事故が、社会問題化していることを受けたものだ。これは日本社会が認知症に正面から向き合う第一歩にすぎない。高齢化社会の中で加速度的に増える認知症は、国民全員が罹患する可能性がある病だ。本人の尊厳を重んじると同時に責任のバランスを見つめ直し、社会の様々な仕組みを再構築する動きが始まった。

(河野 紀子、広岡 延隆、池松 由香、編集委員 庄子 育子、坂田 亮太郎)

2025年には700万人に
●認知症患者数と65歳以上有病率の推計
注:2015年以降の患者数は、各年齢層の有病率が2012年以降も一定として推計。MCI(正常と認知症の中間の人)は全員が認知症になるわけではない
出所:「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」(2014年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業)を基に内閣府作成

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日経ビジネス2017年3月13日号 28~29ページより目次