先進国、日本の給料はアジアでトップ。もはやそれは幻想にすぎない。硬直化した賃金制度を続ければ、成長著しいアジア諸国の後塵を拝する日も近い。

タイの工業団地を開発・運営する現地企業で働く筒井康夫氏の年収は、30代後半で1000万円(日本円換算)を超えた。今はマーケティング部隊のトップを務める(写真=FOTO SMILE)

 タイの首都・バンコクから南東にクルマを走らせること約1時間。南国特有の青々とした樹木に囲まれた巨大な建物群が姿を現す。タイ最大級となるアマタシティ・チョンブリ工業団地だ。

 近隣には大型船も接岸できるレムチャバン港がある。ビジネスがしやすい立地が売りだ。日系企業のみならず、欧米からも多くの企業が東南アジアのハブにすべくここに拠点を構える。企業の呼び込みはタイ経済の活性化に大きく貢献するだけに重要な仕事だが、同工業団地のマーケティング部隊トップは日本人だ。

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