うま味調味料「味の素」などを130カ国以上で販売する、日本発のグローバル企業。海外事業などが好調で過去最高益を見込むが、経営陣の危機感は強い。規模は食品最大手ネスレの10分の1。最強を自負するアミノ酸技術も潜在力を生かせずにいた。「国内一流、グローバル二流」から脱するため、「世界トップ10入り」を目指し改革を進める。TPP(環太平洋経済連携協定)などで、国境を越えた企業の攻防は激しさを増す。今こそ、世界に確固たる足場を築くラストチャンスだと認識し、成長へアクセルを踏む。シリーズ「真・世界企業への焦燥」の第1弾。味の素の挑戦を追った。

(ロンドン支局 蛯谷 敏、河野 紀子、大竹 剛)

売上高は1兆円を超え、海外食品事業がけん引役
●連結売上高(2015年度予想)
出所:決算資料を基に作成
売り上げの半分以上を海外で稼ぐ
●地域別売り上げ比率(2015年度予想)
出所:決算資料を基に作成

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日経ビジネス2016年2月29日号 24~25ページより目次