プロパー社員と外部人材を入れ替えることで業績を回復させる企業が増えている。成長性を高めるため、日本でも、米国並みにキーマンの流動性を高める動きが目立ってきた。生え抜き社員だけでは時代に適応できないことに先進企業ほど気付き始めたからだ。
「組織再編は大成功と言っていい」。米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)のメグ・ホイットマン前CEO(最高経営責任者)はこう胸を張る。
2015年に設立したHPEの前身は、日本でも有名な世界的コンピューターメーカー、ヒューレット・パッカード(旧HP)だ。1939年に創業し、69年からコンピューター分野に展開。2006年には米IBMを売上高で抜き「世界一のIT企業」となった。
そんな旧HPの経営が変調を来したのは、ちょうど10年前、08年ごろからだ。PC事業が失速し、不正会計が明らかになった上、大型買収も相次ぎ失敗。12年には約1兆円もの最終赤字を計上する事態に陥った。
だが名門は今、HPEとして急速に復活しつつある。
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