2017年、6万7000人に達した100歳以上の高齢者はこれからも増える。人口構成の変化で社会は活力を失い続けるのか。答えは「否」だ。101歳の現役画家、人口の3分の1が高齢者の島から読み取れる「幸せ」の条件とは。

101歳の入江一子さん。90歳を超えてからニューヨークで個展を開くなど、創作意欲は尽きることがない(写真=千倉 志野)

 画家・入江一子さんは今日もまた、東京・阿佐ケ谷の自宅にあるアトリエで、キャンバスに向かい黙々と筆を動かす。描く作品には鮮やかな色彩やまばゆい光があふれている。

 1916年に生まれた101歳。韓国で幼少期を過ごし、女学生だった36年には二・二六事件の銃声を聞いた。卒業後は教員を務めながら、画家として創作活動に励む。そして、多くの社会人が引退を意識する53歳の時、シルクロードを初めて訪れ、この地域の風景を描くことをライフワークと決めた。