世界各国で自国優先主義が台頭し、調達リスクが顕在化した。フィリピン発のニッケル供給不安、中国が起点となったリチウム高騰…。偏在しているがゆえに、囲い込みによって「元素」が買えない時代が来る。スマートフォンから家電、電気自動車…。生産に暗雲が垂れ込める。資源を持たない日本が「元素ショック」を乗り越える道はただ一つ。競争の土俵を変えるようなイノベーションを起こすしかない。

(島津 翔、大西 孝弘、寺岡 篤志)

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日経ビジネス2017年2月6日号 22~23ページより目次