安倍政権の規制緩和で生まれる市場を取り込もうと、海外ロビイストが日本に上陸。だが、そんなロビーに背を向ける日本。このままでは自国の市場を奪われかねない。

日本のロビー活動といえばこうした「陳情」が主流だったが、そのやり方は古くなりつつある(写真=共同通信)

 その男性は喫茶店でコーヒーをすすりながら、ロビー活動を取り巻く日本の現状について語り出した。アジア財閥からの依頼で、日本でのロビー活動を補佐しているという。

 「日本ではロビー活動というとすぐ政治家との癒着や賄賂を思い浮かべる。企業が実質的なロビーを遂行する渉外部を抱えていたとしても陰の存在だ。欧米企業はロビーを当然の権利だと思っているし、アジア財閥も必要な金は惜しみなくつぎ込む。だからといって違法なことをしているわけではない。ここに大きな誤解がある」

 安倍晋三内閣が各領域で推進する規制緩和。それにより新たに生まれようとしている市場を狙い、多くの「黒船」が今、日本に到来している。