主要先進国で最下位という日本の生産性の低さはサービス業が元凶と指摘される。マニュアルに沿った画一的なサービスで対価を得るのは、もはや難しくなってきた。顧客や状況に応じて臨機応変にサービスを提供できる現場力が不可欠だ。

(写真=吉田 健一)
(写真=吉田 健一)

 商品を作る製造業とは違って、サービス業では顧客と接する現場でその都度、サービスが提供されるので、本社や管理部門が「品質管理」をしにくい。では経営者に何ができるのか。

 「最前線でサービスを提供しているスタッフが、いかに自分で発想し、経営マインドを持って行動するかということがすごく大事。このため、スタッフ一人ひとりに権限を委譲し、そして経営の情報を提供する必要がある」

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1937文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「特集 「おもてなし」のウソ」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。