英ダイソンが、EV(電気自動車)への参入を表明した。技術とデザインの力で世界を席巻してきた家電メーカーの挑戦状。創業者ジェームズ・ダイソン氏は、既存の自動車業界への不満が原動力だと明かす。EVには異業種の参入が相次ぎ、業界を一変させる次世代電池の開発も進む。従来のクルマ以上の新たな価値を、EVは提供できるのか。社会課題を解決するイノベーションを競う、異種格闘技にも似た顧客争奪戦が始まった。
(ロンドン支局 蛯谷 敏、バンコク支局 飯山 辰之介、上海支局 小平 和良、庄司 容子、大竹 剛)
CONTENTS
PART 1
独白ジェームズ・ダイソン
クルマは人命を奪ってきた 我々のEVが常識を“破壊”する
PART 2
ダイソンの流儀
試作と検証を高速回転 クレイジーな発想を形に