「日経ビジネス」編集部が総力を挙げて取材・調査し、旬のテーマを掘り下げ、定説を疑い、異論を立てる「特集」。週刊誌『日経ビジネス』で年間50の必読テーマをお届けします
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4468回
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ダイキンに続け 日本企業のお家芸、「省機」をつかむ条件
欧米でますます深刻になっているエネルギー危機や人手不足。省エネルギーや省人化を売りにする企業にとってのチャンス=「省機」でもある。もともと資源の乏しい日本のお家芸を再び花開かせるためには何が必要なのか。
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元インド中銀総裁ラグラム・ラジャン氏「米景気後退に4つのシナリオ」
米国を中心に物価高騰はいつまで続くのか。景気後退は起こるのか。インド準備銀行(中央銀行)の元総裁でもある経済学者、ラグラム・ラジャン米シカゴ大学経営大学院教授に聞いた。
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米国、深まる移民依存 「人材欠乏」が急所に
欧州と違いエネルギーを国内で調達できる米国が直面するのが、深刻な人手不足だ。コロナ禍で人々の意識が変化したことも手伝い、製造やサービスの現場に人材が戻らない。バイデン政権は移民の受け入れを急ぐが、人件費の高騰は終わりが見…
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中国、3年分のリベンジ消費 資源高への影響は薄い?
「ゼロコロナ」政策の転換により、人の移動など経済活動が正常化に向かいつつある中国。世界経済のけん引役として期待がかかるが、エネルギー需給などへの影響はどうなるのか。
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ロシア経済に暗雲 労働力・資本の国外流出、命綱の輸出産業にも影
欧州にエネルギー危機をもたらしたロシア。その経済にも暗雲が垂れ込めている。戦地への動員を逃れようと国外への人口流出が拡大し、主要産業にも影響が出ている。
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欧州、エネルギー危機直撃で凍てつく市民生活
ウクライナ戦争がもたらしたエネルギー危機が欧州を直撃している。物価高が労働者の賃上げ要求につながり、相次ぐストライキが社会基盤を揺さぶる。前年比でのインフレ率はいずれ落ち着くが、生活コストの高止まりは避けられない。
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欠乏経済 燃料も人も足りない
コロナ後の経済再開とウクライナ危機により世界的なインフレが進んだ2022年。浮かび上がったのは、経済活動を支えるエネルギーや人材が足りない構図だ。資源・食料の価格や人件費の上昇が相互に連鎖するインフレドミノは止まらず、前…
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企業よ、泥を被る苦痛に備えよ
「生産性が低すぎる」。モノづくりの優等生だった日本には、手痛い批評が向けられている。国と企業が歩調を合わせて成長してきた我が国は「規制緩和」を魔法のつえのように語る。しかし、本当に足りないのは覚悟だ。規制改革のキーパーソ…
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ルールと戦う企業が見る景色 規制の最前線に立ち道を開く企業家の志
規制にどう対峙するか。かつてないほどの切迫感を多くの企業が持ち始めた。ルール活用の巧拙が企業の明日を左右する。もう誰も無関係ではいられない。先達の道程を手掛かりに、「規制の時代」を乗り越える知恵を探ってみよう。
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黙って従うか、抗って変えるか 成長競争に出遅れる 現場に広がる焦燥感
日本では、政府や企業が経済成長の起爆剤として規制緩和に動くのが定番。しかし抜本的に踏み込めず、適切な改革に結び付けられないケースはざらだ。変化するルールにどう向き合うかは、企業にとって永遠の経営課題となる。
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各国で“見えないルール”も避ける時代 経済安保、企業活動に網 海外規制の「域外適用」も
経済は今日、国の安全保障の柱として見なされ、世界的にルールが増加している。米国や中国の規制は現地法人に限らず、日本で活動する企業にまで影響を及ぼす。日本政府は守りを固める観点で経済安全保障推進法を制定したが、論点はまだ多…
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覇権国の規制に揺れる日本
1980年代以降の新自由主義に試練が訪れ、新たな規制が世界で導入されつつある。GAFAに代表される巨大テック企業は、足元の業績が伸び悩んでいても注目の的だ。国際覇権に経済活動が深く結び付けられる状況も、企業経営への制約を…
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規制サバイバル 厳格化する世界を攻略せよ
弱肉強食の世界で一定の規律を保つため設けられる規制。それは強きを制限する“鎖”であり、弱きを守る“傘”でもある。自由競争を是としてきた戦後の国際秩序は、対立する大国の思惑に左右されて、新たな規制の網に覆われつつある。目ま…
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パナソニックHD楠見社長「手を打たねばいずれ滅ぶ」
総合電機メーカーとして、パナソニックホールディングスを知らぬ者はいない。だが、長らく成長のきっかけをつかみ切れず、もがいてきた。組織を変え、理念を磨き直して道をひらく。
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道しるべか呪縛か パナソニック、松下幸之助と終わらぬ対話
グループの精神的支柱となってきた創業者、松下幸之助。歴代のトップが、その存在に近づいては離れながら経営に当たった。停滞を脱しようとする中で、振り子は再び幸之助へと振れる。
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グループが変化する起爆剤に 米ブルーヨンダー、始まった異文化融合
パナソニックホールディングス(HD)が傘下に収めた米ブルーヨンダー。世界的な景気減速の波をかぶる中でも、融合への模索が見える。事業会社トップの樋口泰行にとり、3年かけた買収後の本当の仕事が始まる。
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EVの大波に乗る マスクの速さに学べ、電池100年目の脱皮
会社が成長するためには、海外市場への投資が欠かせない。伸びる事業として期待できるのがEV(電気自動車)用電池の分野だ。米テスラのイーロン・マスクと向き合い、経営スピードの重要性を学んでいる。
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マイナーチェンジ地獄の原因 安売りよさらば、家電の悪循環断つ
失われた40年を取り戻そうと、事業会社は独自に動き始めている。家電を扱う大黒柱の新パナソニックが目指すのは、安売りとの決別だ。開発陣の「マイナーチェンジ地獄」から脱するため、業界の慣習を壊す。
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電機の巨艦をむしばむ病 思考停止どう打破、トップ楠見の頭の中
パナソニックホールディングス(HD)の社長就任から1年半がたつ楠見雄規。思考停止の壁を打ち破ろうと、幹部にも生産現場にも考え抜くことを迫る。社内の文化を変えつつ、事業ポートフォリオの見直しにも踏み込もうとしている。
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殻を破れ!Panasonic 成長なき40年からの脱却
電機業界の雄、パナソニックホールディングス。営業利益は1984年度の5757億円を超えないまま、40年近くがたつ。成長できずにあえいできたが、今変化を起こそうとしている。けん引するのは2021年6月に社長に就いた楠見雄規…
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総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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グルメサイトという幻
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
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テスラが仕掛ける電池戦争
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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