シリーズ
時事深層

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カプコン恐喝したのはロシア? データ破壊と暴露で窮地に
新手のコンピューターウイルスによるサイバー攻撃が今春以降、世界的に猛威を振るっている。11月上旬にはカプコンが襲われ、実行犯を名乗るハッカー集団は社外秘のデータを盗み出し、ネットで暴露。「やめてほしければ金銭を支払え」と…
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大田区で町工場「分業」再び、脱下請けへ共同受注会社
新型コロナウイルスによる逆風下、大田区の中小企業が設立した共同受注会社の活動が軌道に乗り始めた。かつて日本の各地に多くあった「仲間回し」による仕事の融通は、町工場の減少で下火になっている。共同会社を通じ、1社で担えない大…
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パナソニックの新社長は次も「本流」から、改革は進むか
パナソニックが2021年6月に楠見雄規常務執行役員を社長に昇格させる人事を発表した。吸収した三洋電機とパナソニック電工との融合を進めた津賀一宏社長が目指した成長路線への転換は道半ば。外部人材の登用も進めて社風の変革にも挑…
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クオータ制に賛同の声、女性登用を阻む「おっさん粘土層」の壊し方
安倍晋三前政権が掲げた「女性活躍」の方針を引き継いだ菅義偉政権。だが、進まぬ現実に政策は後退気味だ。2020年までに女性管理職比率を30%にするという方針は「20年代の可能な限り早い時期」に先送りされている。社会学者の上…
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エリア拡大で先行許す 安易に「5G」と呼べぬドコモのジレンマ
NTTドコモが「瞬速5G」というキャッチフレーズで自社サービスをアピールし始めた。エリア拡大で先行するKDDIとソフトバンクの5Gサービスよりも高速に通信できると知ってもらう狙いだ。厳密さを優先して慎重なマーケティング戦…
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投資会社になったSBG 孫正義氏、10兆円ファンドの自縄自縛
「一言でいえば投資会社になった」。ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長執行役員はこう宣言した。未上場企業の成長力を見抜いて巨額を投じてきたが、今はリスクの低い大手テック企業に投資し始めている。今回の戦略転換に…
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造船再編は復活に資するのか、サノヤスHDが新来島に事業売却
造船業界が苦境にあえいでいる。サノヤスホールディングス(HD)が11月9日、造船事業から撤退すると発表した。子会社のサノヤス造船の全株式を同業の新来島どっくに売却する。今治造船とジャパンマリンユナイテッド(JMU)も資本…
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宅配・テークアウト特化店が急増 「見えない食堂」が外食を救うか
コロナ禍で宅配・テークアウトに特化した「ゴーストレストラン」が急増している。 イートイン(店内飲食)を補う「副業」にみられがちだが、経営の自由度が増し、潜在力は高い。 ただ、広がり始めたばかりのビジネスだけに課題も山積し…
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バイデン氏「米国は戻ってきた」
我々はゲームに戻ってきた。米国の人々は孤独ではない。私は今や6人の世界のリーダーと話す機会がある
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ファイザーの新型コロナワクチン 有効性90%、残る疑問も
米ファイザーなどは11月9日、新型コロナウイルス感染症のワクチンで90%以上の有効性を示したと発表した。ワクチンの接種により発症リスクを10分の1に減らせるのであれば、大いに歓迎すべきだ。米モデルナも同じタイプで高い有効…
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ミャンマー総選挙で大勝も スー・チー氏が直面する米中の隘路
ミャンマー総選挙でアウン・サン・スー・チー氏率いる与党が大勝した。2015年総選挙に続く勝利となる。2期目に入る政権にとって最大の課題になりそうなのが、深まる一方だった中国依存の見直しだ。米国はミャンマーへの圧力を強める…
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ホンダが「レベル3」自動運転車の認可取得 世界初へ国が前のめり
ホンダが「レベル3」の自動運転機能を搭載した新型車で世界初の認可を受けた。技術的なハードルをクリアできても保安基準などの法制度が追いつかず、実用化はこれまで進まなかった。日本は政府が急ピッチで環境整備を進めた。規制の壁が…
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家の中のアマゾン対アップル
音声認識や対話機能を持つスマートスピーカーで、米IT大手による新製品が相次いでいる。注目すべきは、世界シェア3割を持つアマゾン・ドット・コムの牙城を崩そうと攻勢をかけるアップル。iPhoneやアップルウォッチなどとの連携…
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バイデン氏、大統領選当確で国内融和、国際協調へ
11月3日の米大統領選で当選を確実にしたバイデン前副大統領は7日、支持者の前で勝利を宣言した。
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任天堂が「スイッチ」販売台数を上方修正、盤石の強さはどこまで
任天堂が「ニンテンドースイッチ」の2021年3月期通期の販売見通しを上方修正した。通期業績も減収から増収見通しに転換し、純利益は過去最高を見込む。勢いが衰えないスイッチの安定供給に向け、中国、ベトナムに続く第3の拠点での…
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米で議論深まるウーバー運転手の扱い、日本の配達員は浮雲のまま
配車サービスの運転手を「従業員」とするよう州法で定めていた米カリフォルニア州。運転手を「個人事業主」との扱いに変える立法案が住民投票で賛成多数となった。議論が深まる米国に対し、日本では立場が不安定なまま「ウーバーイーツ」…
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「バイデン景気」はバブルか 政権交代で膨らむ成長期待
米大統領選で民主党のバイデン候補の当選が確実となり、世界の株式市場で楽観ムードが広がっている。上下院の「ねじれ」によりバイデン氏が公約として掲げた法人増税やテック大手への規制の実現性が薄れるためだ。ただ足元では新型コロナ…
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ニトリ、島忠へのTOB 「お値段以上」で買うリスク
ニトリホールディングスがホームセンターの島忠に対し、TOB(株式公開買い付け)に乗り出す意向を表明した。DCMホールディングスとの争奪戦となったが、両社のTOB価格には大きな開きがある。DCMの1株4200円に対し、ニト…
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化学大手の電池材料、「半導体の次」になるか
在宅勤務の土台となる通信インフラ向けの半導体需要が、材料を供給する化学大手の業績を下支えしている。さらに、コロナ後を見据えた成長分野として、車載向け電池の材料に期待が集まる。EV市場が想定通りに伸びず、はしごを外された過…
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西友やカインズ、小売り大手が一斉に値下げ 業態間競争激しく
小売業で今秋、商品価格の値下げが業種を問わず、相次いで始まった。9月以降、西友やカインズ、コーナン商事などが数百~数千品目の価格を一斉に見直している。景気後退局面でのデフレの予兆なのだろうか。各社が値下げに動く背景にコロ…