資産運用会社レオス・キャピタルワークスが上場直前で延期を発表した。同社の藤野英人社長は「主幹事証券から延期を要請された」と説明するが、証券会社側は沈黙。世界的に株式市況の先行きに不透明感が高まる中、投資家の不信を招いたことは確かだ。

<span class="fontBold">レオスの藤野英人社長は主幹事証券への不満を口にした</span>(写真=的野 弘路)
レオスの藤野英人社長は主幹事証券への不満を口にした(写真=的野 弘路)

 5日後に迫った株式上場を突然、延期したのはなぜなのか。資産運用会社、レオス・キャピタルワークスは12月20日、同25日に予定していた東証マザーズへの上場手続きを延期すると発表した。

 同社は2008年に設定した「ひふみ投信」や銀行・証券会社などで販売する「ひふみプラス」など3つのファンドを運用。中小型の成長株に投資する手法で成績を上げ、個人投資家の人気を得てきた。18年11月末時点での運用資産は7600億円。10年後に運用資産を10倍にする目標を掲げ、資産運用会社としては17年ぶりに上場するはずだった。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り995文字 / 全文1380文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。