日産自動車のカルロス・ゴーン元会長が逮捕されて12月19日で1カ月。「ポスト・ゴーン」を巡り、ルノーと主導権争いを演じる日産だが、販売の最前線が苦戦を強いられている。もっとも、その原因を作ったのはゴーン氏逮捕だけではない。国内販売力はこの10年ですっかり落ちていた。

<span class="fontBold">東京・銀座の旗艦店では「GT-R」だけ展示されていた</span>
東京・銀座の旗艦店では「GT-R」だけ展示されていた

 「今、中古車を買うなら日産自動車よりトヨタ自動車がおすすめ」

 11月19日に日産のカルロス・ゴーン元会長が逮捕されてから1カ月がたとうとしている12月の週末。都内にある大手中古車ディーラーの営業担当者は、来店客にこんな売り文句を唱えていた。理由は明快。担当者が続ける。

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