米アマゾン・ドット・コムが買い物のあり方を根底から変える新サービスを相次ぎ始めている。日本ではボタンひと押しで生活必需品を注文できる小型端末を投入。米国では近くコンビニを開く。既存の小売業はさらに追い込まれそうだ。

<b>ダッシュボタンの裏面には接着シールがあり、戸棚内でもシンクでも貼り付けられる</b>
ダッシュボタンの裏面には接着シールがあり、戸棚内でもシンクでも貼り付けられる
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 台所でも、リビングでもトイレでもいい。家のどこにいてもスマートフォンもパソコンも不要。思い立ったその瞬間に注文できる。アマゾンジャパン(東京都目黒区)が12月5日に発売した「ダッシュボタン」は、買い物の手間を極限まで省く小型端末だ。

 アマゾンの「プライム」会員向けに実質無料で提供する。ボタンはサントリーやカルビー、花王など著名メーカーのブランドごとに40種類以上。サントリー「天然水」のボタンなら「550ミリリットルボトル24本セット」「2リットルボトル2箱」など、サイズや量を最初にスマホで設定しておくと、その後はボタンを押すだけで注文できる。

 「生活必需品の入手は『買い物』ではなくて『作業』だ」。アマゾン・ドット・コムでダッシュボタン事業を担当するダニエル・ラウシュ氏は語る。定期的に買う消耗品ならば、わざわざ店舗に足を運んでパッケージや値段で品定めをする意味は薄い。むしろ「使いたいのに手元にない」事態を防ぐ方が重要だとの考えだ。2015年春に先行発売した米国では、直近のボタン経由の注文数が当初の5倍まで増えているという。

続きを読む 2/3 ターゲットは生活必需品

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