東芝の社長や会長を歴任した西田厚聰氏が73歳で死去した。「集中と選択」を掲げて米ウエスチングハウスを買収したことが、転落の始まりだった。情熱家でメモリー事業を育てた一方で、リーダー不在という重い課題も残していった。

 「この人にならだまされてもいいと本気で思わせる経営者で、現場には多くのファンがいた。胆力やリーダーシップは歴代社長の中で突出していた」。ある東芝幹部は懐かしそうに話す。

 東芝の社長や会長を歴任した西田厚聰氏が12月8日、都内の病院で死去した。享年73。東芝の栄枯盛衰を体現したかのような一生だった。