スマートフォン(スマホ)部品で圧倒的な存在感を誇る村田製作所が新規事業の積極投資に乗り出す。IoT(モノのインターネット)時代のキーデバイスを握ろうと、次世代通信「5G」技術や次世代電池の開発を急ぐ。だが、部品に求められる技術水準が高まる中で量産立ち上げに手間取る例も。技術の「壁」を乗り越えられるか。

みなとみらい21地区に新設する研究開発拠点(上)では、ソニーから買収した電池(下)など新規事業の開発を加速

 「デジタル化は新たな時代に突入しており、流れをつかむにはチャレンジが必要だ」。11月30日に電子部品大手の村田製作所が東京都内で開催した事業説明会。村田恒夫会長兼社長は、次世代通信「5G」分野や今年9月にソニーから買収した電池事業など、新領域で製品開発を加速する考えを強調した。

 村田は電気を一時的に蓄える「セラミックコンデンサー」や、電波から特定の信号のみを取り出す「SAWフィルター」などスマートフォン(スマホ)向け部品で世界シェア首位を誇る。「CPU(中央演算処理装置)を手掛ける半導体大手の米クアルコムと並び、スマホ部品では代替が利かない存在」(ライバルメーカー幹部)とさえいわれる。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り895文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。