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シャープが、10月に買収した東芝のパソコン事業の中期経営計画を発表した。法人需要を開拓する一方で、コストダウンと商品拡充を図り、2021年3月期に売上高倍増を狙う。親会社の鴻海精密工業の影響が色濃い今回の中計。シャープらしさはまだ見えていない。

シャープの石田佳久副社長(左)はパソコン事業の拡大を掲げるが…

 縮小する市場に、物量作戦によるコスト削減で挑む──。8年ぶりに再参入したパソコン事業の再建策からは、「鴻海(ホンハイ)依存」の構図が改めて浮き彫りとなった。

 シャープは12月3日、東芝から10月に買収したパソコン事業の中期経営計画を発表した。複写機など法人向けの販路を活用して海外事業を拡大。最終年となる2021年3月期には、売上高で今期見通し比2.1倍の3400億円、営業損益で70億円の黒字(今期は46億円の赤字見通し)を目指す。海外売上高比率は42%と、今期見通しの2倍ほどに高める計画だ。