カルロス・ゴーン氏の逮捕を受け、トップ会談を開いた仏ルノー・日産自動車・三菱自動車の3社連合。3社は結束を確認したが、その直後に出した共同声明の表現ぶりを見るだけでも立場の違いは鮮明だ。日産はアライアンスを形作る契約を「不平等条約」と見なしてきたが、是正するにも高いハードルが待ち受ける。

オランダ・アムステルダムにあるルノー・日産アライアンスの拠点。一旦は結束を確認した3社連合だが、行く末は不透明(写真=ANP Photo/アフロ)

 「(3社の経営トップで)方向は完全に一致していることを確認した」。11月29日夕に開いた仏ルノーと日産自動車、三菱自動車のトップ会談を受け、日産の西川広人社長兼CEO(最高経営責任者)は取材陣に3社の結束ぶりをこうアピールしてみせた。

隠せない思惑のズレ

 だが、額面通りには受け取れない。会談後に3社が出した「共同声明」は本来、同じ内容のはずだが、翻訳後の表現ぶりからルノーと日産の思惑にズレがあることが分かる。

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