トヨタ自動車が国内で駐車場シェアサービスを手掛けるベンチャー企業と資本・業務提携する。国内ではパーク24などが先行するカーシェアリング事業での巻き返しに向け動き出す。米国や欧州ではライドシェアやカーシェアが台頭する中、トヨタは全方位での目配りを続ける。

アキッパと業務提携して空き駐車場を見つけやすくする(右)
トヨタ自動車が日本国内のカーシェアリングサービスの強化に動く。
駐車場シェアサービスを手掛けるakippa(アキッパ、大阪市)と資本・業務提携を結び、傘下の「未来創生ファンド」を通じ数億円を出資。トヨタの通信サービス「T-Connect」でアキッパの駐車場を検索・予約できるようにするほか、トヨタレンタカーなどグループ各社が所有する駐車場をアキッパのサービスで予約できるようにする。
アキッパは個人などの所有者が駐車場を時間貸しできるサービスを提供している。2014年のサービス開始後、パーク24、三井不動産リアルティに次ぐ業界3位に成長、登録駐車場は全国7500カ所に拡大した。貸し手がスマートフォンから駐車場を登録でき、需給に応じて料金を変えられるのが特徴。借り手はスマホで15分単位で駐車場を予約できる。競合他社にはない予約機能の導入で利用者を増やしている。
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