中国や欧州で環境規制が急速に強まる中、今後の業界動向を左右するトヨタのEV戦略が見えてきた。カギを握るのは水面下で進めてきた「次世代電池」と、マツダなど協業先を巻き込む「チームトヨタ」戦略。EVの普及可能性を慎重に見ていたトヨタ自動車が、虎視眈々と巻き返しを狙っている。

電動化技術説明会では「プリウス」などを展示

 HV(ハイブリッド車)やPHV(プラグインハイブリッド車)をエコカーの「現実解」と捉え、将来の究極モデルとしてFCV(燃料電池車)を本命視してきたトヨタ自動車が、EV(電気自動車)市場で巻き返しを狙う。11月27日に都内で開いた電動化技術説明会で、安部静生常務理事が自信ありげにこう言い切った。

 「我々は1960年代からEVやHVの研究を進めてきた。(HVの)『プリウス』で20年間、培ってきた電動化の要素技術や制御技術、生産技術はEVに生かせるし、優位性もある」。唐突に聞こえるEVアピール。もちろん無い袖を振っているわけではない。そこには起死回生の「2つの秘策」がある。

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