フィンテックの台頭で、スマートフォンを使い、給料や仕事の報酬を前払いで受け取る動きが広がっている。サービスを導入する企業では、人手不足や離職防止につながる効果も見られるという。フリーランスなど多様な働き方を後押しする可能性がある一方、法的な課題も指摘される。

企業の代わりに前払い金を立て替える
●給与前払いサービスの一例
注:サービス提供会社に支払う手数料などは省いた

 千葉県在住の山田武さん(仮名、30歳)はこの夏、友人と2泊3日の温泉旅行へ出かけた。給料日前で懐は寂しかったものの、山田さんにお金の心配はなかった。彼がアルバイトしている警備会社は、給料を前払いで受け取れるからだ。

 「借金ではないので、心理的な抵抗感はない」。山田さんに前払い金を支払ったのは、警備会社と契約している給与前払いサービスの提供会社だ。利用料として前払い額の6%が差し引かれるが、スマートフォンを使って申し込むと、最短でその日のうちに前払い金が銀行口座に振り込まれる。

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