石油元売り2位の出光興産が2018年3月期の年間配当を前期比30円増の80円にすると発表した。大幅増配の裏には、昭和シェル石油との経営統合をにらんだ創業家対策との見方も浮上する。17年7月の公募増資で影響力をそいだはずの創業家への「気遣い」。透けて見えるのは経営陣の不安だ。

<span class="fontBold">今年7月に約1200億円の公募増資を実施したばかりの出光興産</span>(写真=時事)
今年7月に約1200億円の公募増資を実施したばかりの出光興産(写真=時事)

 「我々はもうかっていないのに……」。出光興産系列の販売店経営者は、出光が決めた大幅増配について、皮肉交じりにこうつぶやく。

 出光が11月14日に発表した2018年3月期通期の業績見通しは好調そのものだった。ガソリンなどの石油製品の利幅が改善し、連結純利益は前期比13%増の1000億円を見込む。従来予想から110億円の上方修正だ。年間配当も前期比30円増の80円にするとした。

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