小田急電鉄が30年に及ぶ工事を終え、来年3月から通勤時の混雑率を改善する。ただ、この混雑率は鉄道各社が年に1回、目視で測定したデータで、客観性に欠ける。「痛勤緩和」の対策が急務とされる中で、混雑率の測定法の見直しは不可欠だ。

<span class="fontBold">朝の通勤ラッシュ。ドア付近では背中から押し入る乗客が多い</span>(写真=北山 宏一)
朝の通勤ラッシュ。ドア付近では背中から押し入る乗客が多い(写真=北山 宏一)

 2018年3月、小田急電鉄は東京の新宿駅と神奈川県を結ぶ小田急線の大規模工事を完成させる。これは同社にとって悲願のプロジェクトだった。

 鉄道の輸送力と運行スピードを高めるために50年前に構想を固め、約30年前に工事を始めた。上下線をそれぞれ2本ずつの計4本にする工事で、複々線化と呼ばれる。残された区間の工事がついに終わり、全線が複々線となる。

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