2019年3月期に巨額赤字を計上する見通しの千代田化工建設と三井E&Sホールディングス。成長戦略に向けた頼みの綱である海外事業での工事遅れなどが足を引っ張る。工事の大型化や工程の複雑化にどう対応していくか。生き残りをかけた業界再編の足音が鳴り始めた。

<span class="fontBold">千代田化工建設は米プラント建設で巨額損失を計上(写真は米LNGプラント「フリーポート」)</span>(写真=Freeport LNG Development, L.P.提供)
千代田化工建設は米プラント建設で巨額損失を計上(写真は米LNGプラント「フリーポート」)(写真=Freeport LNG Development, L.P.提供)

 千代田化工建設が11月9日に開いた投資家向け説明会。アナリストから厳しい指摘が相次いだ。「早く資金調達をしないと、運転資金が足りなくなるのでは」「情報開示が不十分。(経営陣は)危機感がなさすぎる」──。

 無理もない。千代田化工が同日発表した2018年4~9月期決算の最終損益は1086億円の赤字。米国で建設中のLNG(液化天然ガス)プラント「キャメロン」で発生した追加工事コストが響いた。米トランプ政権下でこれまで安い労働力になってきた移民の流入が滞り、人件費が上昇したことが大きい。

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