安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領が日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速することで合意した。安倍首相は中国との関係改善にも注力しており、外交面での攻勢が顕著だ。自らの残り任期と来年の参院選をにらみ外交成果を急ぐ構えだが、先行きには不透明感が漂う。

<span class="fontBold">安倍首相はプーチン大統領(右)と会談を重ねる予定だ</span>(写真:EPA=時事)
安倍首相はプーチン大統領(右)と会談を重ねる予定だ(写真:EPA=時事)

 「私たち2人の間で領土問題に終止符を打つべきだ」

 11月14日にシンガポールで行われた安倍首相とプーチン大統領の会談。通訳だけを同席させ1対1で向き合った安倍首相がこう訴えたのに対し、プーチン氏はうなずいた。安倍首相は平和条約締結後に北方4島のうち歯舞群島、色丹島の日本への引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言を基礎に交渉を進めることを提案、プーチン氏と一致した。

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