大幅増益予想から一転、赤字へ下方修正したRIZAPグループ。V字回復を狙うが、実態は厳しい。幹部に招いたプロ経営者を生かし切れていない。本業の現金創出力も極めて弱い。さらに踏み込んだ改革が必要だ。

<span class="fontBold">松本氏(右)の能力を生かす社内体制も求められる(左は瀬戸氏)</span>(写真=左:清水 真帆呂、右:菊池 一郎)
松本氏(右)の能力を生かす社内体制も求められる(左は瀬戸氏)(写真=左:清水 真帆呂、右:菊池 一郎)

 「M&A(合併・買収)は成長のための手段のはずだったが、目的のようになってしまっていた」。売上高2500億円、営業利益230億円としていた2019年3月期予想を突然、それぞれ2309億円と33億円の営業赤字へ下方修正したRIZAPグループ。瀬戸健社長は11月14日の同第2四半期決算発表直後、本誌の取材に応じて反省の弁を口にした。

 大幅下方修正の原因はゲーム、音楽ソフト販売・レンタルのワンダーコーポレーションを今年3月に買収するなど、業績悪化企業をここ2年ほどの間に大量に傘下に収め、その再建が遅れたためだ。ワンダーではCD在庫の大幅評価損を計上し、思い切った改革に踏み切った。うみを出し切ることで来期以降の早い業績回復が期待されるかのように映るが、実態はそう明るくない。経営再建には課題が多い。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り905文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

世界の頭脳に学ぶウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。