ベトナムでのAPEC首脳会議に先立ち、米国のトランプ大統領が就任後初めて中国を訪問した。貿易不均衡の問題については、28兆円の商談が成立したものの、北朝鮮問題についての成果は乏しかった。「米国第一」を公言するトランプ氏に対し、中国側が仕掛けたディール(取引)が成功したようにも見える。

米国のドナルド・トランプ大統領がアジアを歴訪した。日本、韓国を訪れた後、11月8日から10日まで大統領就任後初めて中国を訪問し、習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談した。
中国は10月下旬に5年に1度の共産党大会を終えたばかり。習氏は自らの名を冠した思想を党の規約に盛り込むなど、権力基盤の強化に成功した。自らの権威を高めた習氏と初訪中するトランプ氏が緊迫する北朝鮮問題や貿易不均衡について、どのような話し合いをするのかが、最大の焦点だった。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り2482文字 / 全文文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?