「物言う株主」として知られる旧村上ファンド勢と経営陣が対立していた電子部品商社の黒田電気。投資ファンドのMBKパートナーズによるTOB(株式公開買い付け)を受け入れ、「脱・村上」で再出発する。だが、足元の業績は厳しく、再建の道筋は不透明。経営陣には難路が待ち受けている。
黒田電気の経営陣は今、こう安堵しているかもしれない。「企業価値向上に向けて共に歩めるパートナーがようやく見つかった」と。
黒田電気は10月31日、投資ファンドのMBKパートナーズが実施する完全子会社化を目的としたTOB(株式公開買い付け)を受け入れると発表した。買い付け価格は1株2720円で、過去6カ月の平均株価に約30%のプレミアムをつけた。
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