ソフトバンクグループが米携帯子会社スプリントとTモバイルUSの合併交渉を断念した。統合後の新会社の主導権にこだわり、Tモバイルの親会社と折り合いがつかなかった。「米国は最重要の市場」と言うが、激化する米携帯市場で一人負けのスプリントを抱え込む狙いは何か。

<span class="fontBold">孫正義社長は米国市場の重要性を強調するが……</span>(写真=北山 宏一)
孫正義社長は米国市場の重要性を強調するが……(写真=北山 宏一)

 「短期的にはスプリントの株価は下がるかもしれないが、これをむしろチャンスと捉え、(同社株を)買い増すことにした」「確かにAT&Tなどははるかに大きな存在だが、その利益を少し頂くチャンスはあると考えている」

 常に大言壮語を吐いてきた男に似つかわしくない言葉が口をついて出てきた。11月6日、2017年4~9月期の決算会見に臨んだソフトバンクグループの孫正義社長。子会社で米携帯電話4位のスプリントと同3位で独ドイツテレコム傘下のTモバイルUSとの合併交渉を断念したことについて聞かれた質問に、失望を隠しきれなかった。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り901文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。