手数料かけず売り上げ管理
一方、セブン&アイ・ホールディングスグループのセブン銀行は、2001年の設立から着実にATMを増やし、今年9月時点で設置数は2万3000台を突破。2011年には在日外国人向けの海外送金サービスを始めるなど事業の幅も広げており、2016年3月期の単体純利益は261億円となった。今期、5期連続となる最高益更新を見込む。
自前で運営する銀行のため、消費者のATM利用から得られる手数料収入の多くは自社の利益になるほか、コンビニ事業との相乗効果も大きい。セブンイレブンはセブン銀を、コンビニの加盟店がその日の売上金を預けるインフラとしても活用している。セブンイレブンの場合、1店舗当たりの平均売上高は1日約66万円。それだけの大金を、従来はバックヤードの金庫に保管したり、スタッフがわざわざ近所の金融機関まで預け入れに出向いたりしていた。
セブンイレブンは自前銀行のATMを店内に置くことで、手数料をかけずに店舗内で現金管理が完結する。店舗スタッフ向けの振り込み専用カードを作るなど柔軟な運営を進めてきた。
ローソンは、セブン銀のような成功モデルを築くことができるのか。カギを握るのが「三菱」の扱いだ。
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