ローソンが銀行参入に向けて動き出した。11月下旬、三菱東京UFJ銀行と準備会社を立ち上げる。コンビニ業界では既にセブン&アイが自前銀行で成功を収めている。ローソンも金融との融合により、新たなコンビニ像を描けるか。
ローソンは11月下旬に準備会社「ローソンバンク設立準備」を立ち上げ「お客の利便性につながり、コンビニエンスストアと銀行の相乗効果が出せるような新サービスを検討する」(同社)。金融庁の許認可取得が前提となるが、数年内のサービス開始を目指す考えだ。
「コンビニATMを活用した金融・支払い(サービス)へのニーズは高まっている。特に地方では間違いない」。ローソンの玉塚元一・会長兼CEO(最高経営責任者)は10月中旬、決算説明会の席上で銀行参入の意義をこう強調。「自前銀行」に寄せる期待の大きさがにじみ出ていた。
ローソンは既に店舗にATMを置いているが、これはセブンイレブン内のATMのような自前の銀行のものではない。ATMを運営するのはローソンが銀行42社などと共同出資する「ローソン・エイティエム・ネットワークス」。各銀行が参加する共同ATMを受託運営する会社で、ローソンは独自の金融サービスの開発や運用はできなかった。今後は自前の銀行のATMに置き換わっていく見通しだ。
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