JFEホールディングスは10月、AI(人工知能)を活用した製造装置のトラブル対応に乗り出した。紙とデジタルの両方で蓄積されたデータを経営に生かす専門部署を設立。コンピューター活用で製造業の先陣を切ってきた鉄鋼業界でも、AI活用が今後の競争力を左右する。

製造業のなかでコンピューターを真っ先に活用してきた鉄鋼業界は、AI活用でも先頭を走れるか

 鉄鋼大手JFEホールディングスは10月から、AI(人工知能)を活用した製造現場のトラブル対応を試験的に始めた。製造装置で異常や故障などが発生した際、作業員がタブレットやパソコンからトラブルの内容を入力。AIが分析して、故障履歴から過去の類似事例を探し出し、処置方法や対策を助言する。音声入力にも対応し、トラブル対応の速度を大幅に引き上げることを目指す。2018年4月から順次、本格運用を始める考えだ。

JFEホールディングスの岡田伸一副社長(写真=稲垣 純也)

 JFEホールディングスの岡田伸一副社長は、「従来は過去の類似事例を探し出すのに時間がかかり、ダウンタイム(生産停止時間)が長引くこともあった。AIでそれを改善したい」と期待をかける。