長く「系列」に縛られていた国内の自動車部品業界に再編の波が押し寄せる。日立製作所がクラリオンの売却を発表。カルソニックカンセイはイタリアの部品メーカーの大型買収を決めた。ガソリン車から電動車への技術シフトが進む中で繰り出される世界再編劇。勝算はあるのか。

「日立の自動車事業は得意とする(車両の)制御の分野に集中する」。10月26日、カーナビゲーションシステムなどを手掛ける子会社、クラリオンを仏自動車部品大手フォルシアに約900億円で売却すると発表した日立製作所。その狙いを西山光秋CFO(最高財務責任者)はこう語る。
1940年に前身企業が設立されたクラリオンはカーステレオや音声誘導式ナビゲーションといった車載機器の市場を切り開いてきた老舗だ。2006年に日立傘下に入り、電子化が進む自動車の中核製品を担う役割が期待された。だが、主力のカーナビは地図アプリを搭載したスマートフォン(スマホ)の普及でコモディティー化が進む。
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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