ガソリン価格がおよそ4年ぶりの高値となる、1リットル160円をつけた。中東情勢に加え、日本国内で石油元売りの再編が進み、価格が下がりにくい現状も関係している。この冬も高値が続くとの見方は多い。家計の負担増、さらには消費増税の判断にも影響する可能性がある。

秋の行楽シーズンのさなか、ガソリン価格が上昇している。資源エネルギー庁が10月24日発表した同22日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は、1リットル当たり160円。160円台は2014年11月以来だ。灯油も高く、1リットル100円台に迫る。
価格上昇はマクロ経済統計にも反映されている。26日に発表された全国の物価の先行指標となる10月の東京都区部の消費者物価指数(CPI、中旬速報値、2015年=100)は、生鮮食品を除く総合で101.3となり、前年同月比1.0%上昇した。電気代、石油製品といった項目が指数を押し上げた。
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