ゼンショーホールディングスや「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングスが海外で企業買収に乗り出した。多くの外食大手は海外でも国内と同じ看板で店舗網を広げてきたが、他社を傘下に収めての成長を模索する。深刻な人手不足や少子化が外食企業の経営戦略に抜本的な修正を迫っている。

ゼンショーホールディングスは11月中旬に米国最大の持ち帰りすしチェーンを買収。過去最大規模の買収で海外展開を急ぐ

 国内の外食市場は少子高齢化などにより漸減し、1997年の29兆円をピークに2017年は26兆円弱に縮小した。深刻な人手不足のため店を出したくても出せないというジレンマもある。外食大手は近年、成長エンジンを海外に求めてきたが、ここにきて「ギアを一段上げる」(ゼンショーHD)という。

 ゼンショーが買収するのは米国最大手の持ち帰りすしチェーンで、北米を中心に約4100店を展開するアドバンスド・フレッシュ・コンセプツ(AFC)。全株式を11月中旬に約290億円で取得する。主に大型スーパーに出店する同社の17年6月期の売上高は約250億円。日本食人気を追い風に、この12年間で店舗数を2倍に増やしている。